空港や駅内部の通路など、人の混雑が常に生じるエリアが存在する。このような場所では、混雑の影響より、人々は不快を感じることがある。そのため、快適な空間を設計することが重要な課題となっている。本研究では、快適な空間を定量的に評価する解析技術の開発を目指している。 具体的には、人々の移動を流体の流れと捉え、ナビエ・ストークス方程式による流体現象を利用し、人々の流れをモデル化する。一例として、東京タワー水族館のフロアマップに、本研究で提案したモデリング手法を適用した。矢印は人の流れの方向を示す。色が赤い部分は、歩く速度が速いエリアを示し、色が青い部分では歩く速度が遅いエリアを示す。


Reference

Kazunori Shinohara and Serban Georgescu, Modelling Adopter Behaviour Based on the Navier Stokes Equation, ISRN Mathematical Analysis, Volume 2011 (2011), Article ID 894983.